知らないうちに支払い義務が!ママ起業に必要な源泉徴収のお話

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おはようございます。
ママ起業専門税理士のあさかわひろきです。

今日のテーマは、源泉徴収のお話です。

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源泉徴収と聞いて、「源泉かけ流し」を思い浮かべた方は、
最後まで読まれることをお勧めしますよ(笑)

フリーランスになると、思わぬところで源泉徴収が必要になったり、知らないと痛い目に会う可能性もあります。

今日は、源泉徴収の基本的な知識をおさえて、本当に源泉徴収と関係ないかどうか、しっかり確認しておきましょう!

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1. 源泉徴収とは?

源泉徴収とは、いったい何でしょうか?

一言でいうと「税金の前払い」です。

「"前払い"ということは、前払いするかどうか、自由なんですか?」
と思ってしまいそうですが、
「強制的な前払い」です。
期限までに払わないと、ペナルティーが発生することもあります。

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ふつうの税金のケース

税金って、普通は、

・取引をする
  ⇓
・儲かる(利益がでる)
  ⇓
・税金を計算する
  ⇓
・税金を払う

という流れになります。

源泉徴収のケース

ところが、源泉徴収は

・取引をする
  ⇓
いきなり、税金を前払いする


という制度なんです。

源泉徴収のポイント

源泉徴収のポイントは、
儲からない取引でも、税金を払います。
② あくまで税金の前払いです。あとでキチンと税金を計算して、払い過ぎだったら戻ってきます。(確定申告時など)

2. なんで、こんな制度があるの?

なんで、こんな税金の前払い制度があるのでしょうか?

それは、

その方が、国にとって都合がいいからです!

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もともとは、戦争の時代(第2次世界大戦)、お金を早く国民から集めるのに便利だったので作られた制度です。
でも、戦争が終わった今でも、源泉徴収の制度は残っています。

その理由としては

① 早く税金(お金)が集まる

国としては、国民の確定申告を待って税金を集めるより、取引をした時点で徴収した方が、早く税金を集める事ができます。

② 税金の取りっぱぐれ防止

「お金があるとすぐに使っちゃう」
、なんて方もいますよね。
そうなると、税金を払おうと思った時に、お金がない!なんてケースも出てきます。

そこで、”お金がある時に税金を払ってもらおう”ということで、
取引したてでお金がまだある時に納税してもらい、税金の取りっぱぐれを防ぐ目的もあります。


3. 源泉徴収される取引とは?

それでは、いったいどんな取引をした時に、源泉徴収されるのでしょうか?

(1)給料

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源泉徴収の代表選手は、「給料」です。
お給料をもらっている方は、是非、給料明細を見てください。
額面金額から色々と金額が引かれていませんか?

そこに「所得税」とか「源泉税」と記載されているのが、源泉徴収されている分になります。

まさに、お給料をもらったばかりで、お金があるときに、税金を払うわけですね。

(2)フリーランスの場合

お給料をもらわないフリーランスの場合でも、受け取る報酬の種類によって、源泉徴収される場合があります
源泉徴収される主な報酬は、以下のとおりです。

1. 原稿料や講演料、デザイン料、撮影料
2. 弁護士、税理士、司法書士などの報酬
3. プロ野球選手、プロサッカー選手、モデル、外交員などの報酬
4. コンパニオンやホステスなどの報酬
5. 芸能人などに支払う報酬
6. 広告宣伝のための賞金
7. 馬主に支払われる競馬の賞金

いろいろと種類があって、混乱してしまいますね。
自分のお仕事の報酬が源泉徴収されるかどうか分からなかったり、不安であれば、遠慮なく税務署に聞いてみましょう。

参考までに、私が良くお会いするフリーランスの方で、源泉徴収される主な報酬は、以下のようなものがあります。
ブログのライター(原稿料や執筆料)
WEBやロゴのデザイナー(デザイン料)
セミナーの講演(講演料)
カメラマン(撮影料)

 

4. 源泉徴収の計算方法は?

フリーランスの源泉徴収の計算方法は、以下のとおりです。

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100万円以下の場合

支払金額 × 10.21%

100万円を超える場合

(支払金額 - 100万円)× 20.42% + 102,100円

事例

取引金額は80万円の場合

800,000円×10.21%= 81,680

取引金額が120万円の場合

(120万円-100万円)×20.42%+102,100円=142,940円

注意

この計算方法は、給料の源泉徴収とは異なりますので、注意しましょう。給料の源泉徴収は、こちらのサイト等を参考にしてみてください。

5. 源泉徴収する人、される人

源泉徴収の計算方法は、なんとなく分かったかと思います。

しかし、源泉徴収でよく混乱してしまうのが、源泉徴収する人と源泉徴収される人の違いです。

「源泉徴収するの?されるの?誰が税金払うの?」
と言った、悲鳴に近いご質問もよく聞きます。

以下の事例で、源泉徴収を整理してみましょう。

事例

会社AがフリーランスBにデザインを発注。
会社Aがデザイン料(総額10,000円)をフリーランスBに払う。

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整理表

内容
源泉徴収は必要?
  • デザイン料なので、源泉徴収が必要な取引
源泉徴収は誰の税金?
  • フリーランスBの税金
源泉徴収の金額は?
  • 10,000円×10.21%=1,021
会社AはフリーランスBにいくら払えばいいの?
  • 請求金額10,000円から源泉徴収1,021円を引かれた金額8,979円を払います。
源泉徴収する人は?
  • 会社A。源泉徴収した1,021円はあとで会社Aが納税。

ポイントは、会社Aは報酬の全額(10,000円)をフリーランスBに払うのではなく、源泉徴収分を引いた残り(8,979円)を払います

源泉徴収した分(1,021円)は、後で会社Aが直接、納税します。

このように源泉徴収は、税金を負担する人(フリーランスB)税金を払う人(会社A)が違います。ここが、混乱してしまうところです。

源泉徴収しないで支払ってしまった場合

会社Aが源泉徴収せずにフリーランスBに報酬全額(10,000円)を、そのまま払ってしまったとします。

この時、会社Aは税務署に、

「この源泉徴収はそもそもフリーランスBの税金で、それ含めてフリーランスBに払ったので、フリーランスBからもらってください
と言っても、税務署は聞いてくれません。

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法律上、税金はフリーランスBの分ですが、支払義務は会社Aにあるので、税務署も会社Aに請求してきます

なので、自分が源泉徴収する人なのかどうかをしっかり把握して、忘れないようにしましょう。

6. 源泉徴収はいつ払うの?

さて、源泉徴収して預かった源泉税。
いつ、払えばよいのでしょうか?

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今でしょ、、

原則

源泉徴収が必要な取引の支払いをした場合、その支払い月の翌月10日までです。

それまでに、所轄の税務署(納付書があればお近くの金融機関でも大丈夫です)に納付をする必要があります。

期限を過ぎてしまうとペナルティーなどがかかる場合もありますので注意しましょう。

特例

事前に源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書を税務署に提出すれば、給料などの一部の源泉税の支払期限が、なんと半年に一度で済むようになります。

特例のポイント

  • 事前に「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」を提出します。この申請書の提出期限や特例を受ける条件もあるので、詳細は税務署に聞いてみましょう。
  • 全ての源泉徴収の納付期限が、半年に一度になるわけではありません。納付期限の特例の対象外の源泉徴収は、原則通り、支払い月の翌月10日となりますので、注意しましょう。

7. 源泉徴収はどうやって払うの?

最後に、源泉税の支払い方をお話しします。

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納付書

源泉税を支払うには、専用の納付書を用意する必要があります。
用紙の名前は「報酬・料金等の所得税徴収高計算書」といい、通常、税務署にあります

詳しい記入方法は国税庁のホームページで非常に細かく説明されています。ただし、読んでピンとこなければ、税務署に直接行って、係りの方に記入方法を教わることができます。

納付方法

記入を終えたら、そのまま税務署で納付するか、最寄りの金融機関で支払います。

8. まとめ

いかがでしたでしょうか?

これで、源泉徴収があっても、あわてずに対応できますね。

ママ起業サポでは、この他にも、フリーランスに必要な源泉徴収の基本的なポイントを学べますので、ご興味のある方はこちらまで!



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